リクガメの野草図鑑(通年)

リクガメの餌にはリクガメフードや野菜など様々な種類がありますが,餌代の節約もでき、リクガメも喜んで食べる野草についてまとめました。

各季節ごとに採取しやすい野草については,それぞれの月のページをご覧ください。

リクガメの嗜好と、入手しやすさを総合的に判断して、独断でオススメ順に記載しています。
なお、嗜好の判断は、私の飼育しているヨツユビリクガメ雌雄2頭、入手難度や時期は静岡県の平野部を基準としています。


ブドウ科(Cayratia japonicaリクガメの野草図鑑(通年)

オススメ度No,1の野草です。
ツル性で一気に採取することができ、 カルシウム含有量も多く、採取可能な時期も長いヤブガラシは、多くのリクガメが好んで食べるようです。
成長もかなり速いため、同じ場所で何度でも採取することが可能です。

公園などでは樹木を覆ってしまう害草であるため、ヤブガラシを取り除くのは誰にとっても利のあることなのではないかと思います。
春から秋にかけては、ヤブガラシの生えている場所を把握しておけば、餌に困ることはないでしょう。
 

キク科(Sonchus oleraceusリクガメの野草図鑑(通年)

年中採取可能ですが、とくにヤブガラシの採れなくなる冬の時期にもたくさん生えているのが、ノゲシの特徴です。
葉も茎も好んで食べますが、花やツボミはかなりの好物のようです。
成長も早く、草体も大きくなるため、大きなリクガメでも満足させられる量を確保することができます。

茎を折ると白い液が出るため、採取時には袋などがあるとよいでしょう。

キク科(Taraxacum officinaleリクガメの野草図鑑(通年)

ノゲシ同様に好んで食べます。やはり花が大好物のようです。

ノゲシと比べると小さく、成長も遅いため、量を確保するのは難しいですが、様々な場所に生えているため、比較的採取が簡単な草です。
ただし、ヤブガラシやノゲシほど雑草扱いをされていないこともあるので、採取場所には注意しましょう。

マメ科(Pueraria montana リクガメの野草図鑑(通年)

河川敷や道路などの法面に繁茂している姿をよく見かけます。
ツルになっていますが、葉もかなりの大きさがあるため、葉だけ採ってくるので十分な量が確保できます。

ヤブガラシやノゲシなどには劣りますが、食いつきも比較的よく、めぼしい野草が見つからないときには重宝します。

時期によっては、マルカメムシがついていることが多いのが難点です。

クワ科(Morus australisリクガメの野草図鑑(通年)

カイコの餌として有名なクワですが、リクガメもよく食べます。
葉だけをちぎるようにして採取するのが良いかと思いますが、実を食用にすることも多いため、私有地での採取はNGです。
河川敷や道端に雑草のように生えているものであれば問題ないかと思いますが、トラブルを避けるためにも不確かな場所での採取は避けましょう。
かなり大きな木になるため、そのような木を見つけることができれば、もう餌には困りません。

ウリ科(Sicyos angulatusリクガメの野草図鑑(通年)

画像は秋口の実がついているものですが、6月頃から葉がかなり茂るようになります。
河川敷などで見られることが多いように思います。
キュウリやヘチマ、ハヤトウリなどに似た葉をつけ、その葉と葉柄の部分を好んで食べます。
アレチウリ以外にも,他のウリ科の葉も同様によく食べるため、畑作をしている方は与えてみるのも良いのではないでしょうか。

ナデシコ科(Stellaria mediaリクガメの野草図鑑(通年)

春の七草の1つ「はこべら」です。
春の七草だけあって、早春から緑の状態で生えていますが、暖かくなるとどんどん成長し、3月には花をつけている姿がよく見られます。日当たりのよい場所だけでなく、薄暗い場所にも生えています。
草体が小さいため、大きなリクガメが満足する量を採取するには手間がかかりますが、食いつきはノゲシに劣らず良好です。
同様にウシハコベやミドリハコベなどもよく食べます。

アカネ科(Galium spuriumリクガメの野草図鑑(通年)

服などにくっつく、いわゆるくっつき虫です。春先に多く見られます。
ザラザラしていてあまり美味しそうには見えないのですが、食いつきは悪くありません。
そして、生えている場所には密生しているため、一気に採取できるのもポイントが高いです。
成長も早く、たくさん採取できるため、密生場所を見つけたら主食にもできる野草です。

マメ科(Vicia angustifoliaリクガメの野草図鑑(通年)

カラスノエンドウという名前のほうが有名な野草です。
春先に多く見られます。
一帯にまとまって生えている事が多く、成長も早く、一度採取してもすぐに復活しているため、定期的な採取が可能です。
人から見ると、美味しそうな見た目だと思うのですが、ノゲシやタンポポと比較すると、食いつきはやや劣るようです

マメ科(Trifolium repensリクガメの野草図鑑(通年)

三つ葉のクローバーです。
リクガメが好むとされていることも多いようですが、うちのリクガメはあまり好まないようです。
群生しているためたくさん採取は可能ですが、地上部では葉が1本ずつ分かれているため、一網打尽に…というのは難しいです。
花は葉よりは好むようですが、それでもやはりキク科のノゲシやタンポポなどの花に軍配が上がります。

ツユクサ科(Tradescantia fluminensisリクガメの野草図鑑(通年)

美しい白い花を咲かせる外来のツユクサです。他のツユクサも同様に食べます。
ヤブガラシなどをたくさん与えていても、庭に生えているものを齧っている姿をよく見ます。
食いつきもよく、茎でつながっているため採取も容易です。


ここで紹介した野草はあくまで一例です。この他にもリクガメの好むものは多くあります。地域によっても生えている野草は異なると思いますので,近くで大量に採取可能な野草を探してみてください。

もしここに載っていない野草で気になるものがあれば、名前がわからないものでもぜひ投稿してご質問ください。
投稿方法

美味しそうに見えても,種を把握せずにリクガメに与えるのは危険です。
「毒のある野草はリクガメが知っているから食べない」などとよく言われますが,そんなことはありません。スイセンなどでも平気で口にしてしまいます。
リクガメが本来生息している地域に生えている毒草であれば,知っている(というよりも,毒草を食べるリクガメは淘汰されてしまうので,好まないリクガメしか生き延びていない)のでよいのですが,日本のリクガメが出会ったことのない草であれば,食べてしまいます。
飼い主がしっかりと責任を持って,与えられる野草を判断してください。